遠距離恋愛のカタチ


シャワーを浴びると言った彼女の言葉を思い出し、ちょうどいい頃合を見計らって、再び電話をかける。



「Hello?」

「俺!」

「……今度はなによ?」

「俺のどこがいけなかったのか、それだけでも教えて欲しいんだけど」



鬱陶しい。

そんな気持ちを表すかのように、彼女は深い溜息をついた。



「寂しかったのよ。やっぱりそばにいてくれないと、ダメだったの」

「…………」



……ずっと、強がっていたんだ。


< 11 / 28 >

この作品をシェア

pagetop