遠距離恋愛のカタチ
シャワーを浴びると言った彼女の言葉を思い出し、ちょうどいい頃合を見計らって、再び電話をかける。
「Hello?」
「俺!」
「……今度はなによ?」
「俺のどこがいけなかったのか、それだけでも教えて欲しいんだけど」
鬱陶しい。
そんな気持ちを表すかのように、彼女は深い溜息をついた。
「寂しかったのよ。やっぱりそばにいてくれないと、ダメだったの」
「…………」
……ずっと、強がっていたんだ。