Happy days
「ちょっ………


よく恥ずかしげもなく
言えるね………」






「だって………


皐月ちゃんには
嘘つきたくないし」






そう言って蓮君は
ニコリと害のない笑みを浮かべた








――う゛………
さっきからトークが甘すぎる……







顔に帯びた熱は
なかなか冷める気配はなく、
やはり増すだけだった。










私が困惑していると、
今度は私の腕を誰かが引っ張った






「さっさと練習するぞ

じゃじゃ馬女」







思いがけない人物…




聖だった。

お決まりの悪口つきの………






カッチーン………





――じゃじゃ馬…?

毎回毎回………
じゃじゃ馬じゃじゃ馬………




相変わらず言ってくれる
じゃない………





「誰がじゃじゃ馬よッ!!!


こんの性悪男−−−!!!!」





私は久しぶりに
聖に罵声を浴びせた。






………が、当の本人は………







「………で?」






悪びれもなく
聖は言い放った。



そしてニヤッと笑う。







――………で?

で?…で?…で?




久しぶりに話したと思えば………



こいつはやっぱり最低か………





私はキッと聖を睨み付けた。
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