Happy days
そして………







「………だからぁ!!
今日始まったばかりなのに
台詞なんて
覚えられるわけないでしょ!?」




「は?
今日やるのは
たった1、2ページだぞ?

お前の脳は飾りか?」






………とまあ、
私達は見事なまでに息が合わず、
さっきから
言い合ってばかりだった。




私はぷいと顔を背け、
近くにあったイスに座った。






――はあ………
疲れるなぁ………





そう思い、ため息を漏らす………



すると、誰かが私に飲み物を
差し出してきた。





「あ…ありがとう、冥」





「どういたしまして♪」





そう言って冥はニコリと微笑み、
缶ジュースの蓋を開けた。











最近………
私はうまく冥と話せていない……



まあ、当然といえば
当然なのかもしれない



私は冥の気持ちを知っていながら
蓮君と二人きりで
水族館まで行ってしまった…




冥がこのことを知ったら………






そう思うと………




無性に怖くなった………
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