Happy days
「やっぱりお前って…

ほんとわかりやすいな」





聖は私を見ながら
ニヤニヤしている。






ようするに単純ってか?






「あのねぇ…

私はわかりやすい
人間でもないし………

単純でもないし………



すごくデリケートなの!!!」





「………デリケートってお前…


普通、自分で言うか?」





「う゛………」







――たしかに………
普通、自分で言うことじゃ………
ないかも………





そう思うと、何だか急に
恥ずかしくなり、
私は顔を真っ赤にした。






「自分で墓穴掘ったくせに…


顔真っ赤だぜ?」






「うるさい!!!
私だって失敗ぐらいするわよ!」






――あぁもう………

こいつといると無駄に
声のボリュームが上がる………






立ちっぱなしだった私は

少し疲れたので
その場に座り込んだ。




すると、聖はさりげなく
私の横に座った。






「何であんたまで座るのよ…
しかも隣………」




「悪いか?
たりぃんだよ…




…ってか、遊園地でも
全く同じ会話してなかったか?」






そう言われた私は
過去の記憶を探った。
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