Happy days
私は慌てて聖の前に回り込み、
呼び止める。






「ちょっ………
クリスマスなんだよ?」





「クリスマスだからだ」





聖はそう吐き捨てるように
言った。



思わず私の涙腺は
緩みそうになる………







「何で………?」





「ちょっと野暮用があんだよ。




何だ?寂しいのか?」






聖はニヤニヤと笑いながら言った



でも、そんな風に
ちゃかされると
私は反論できなくなった。






「寂しい………わけないでしょ」





「かわいくねぇな………




なら、そういうことだから」






そして、私達はしばらく
無言で歩き、家に帰った。
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