Happy days
「でもな………


おれはもう自由の身や。



だから…ずっと一緒にいよう?」





――…え?





「な、何言って………」





ガバッ!!





「おれは本気や」




俊は私を強く抱きしめながら
言った。


俊の声には迷いはなかった。






「俊………」





私はか細くつぶやく。



一年前に感じていた
俊の温もりは今でもとても
心地よくて………





私は自然と目を閉じた。






――このまま俊と一緒に………








…しかし、目を閉じると
浮かんでくるのは俊ではなく、
あいつだった




―!!?






憎たらしい不適な笑みを浮かべる
あいつだった………
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