Happy days
「聖………」



「待たせやがって………


さっさとこい、亀」




「なッ…!!!」






――きてあげたってのに………



こいつ………






「いつまで抱きしめてんのよ!?


早く離してッ!!!」





私は必死に聖を振り払おうとした


しかし、聖は力が強く…


なかなか私を離さない。






「離してってばッ!!!」




「嫌だ」





――嫌だ…ってあんた………


わがままな子供か…?





「あんた『うるさい…』」





私が口を開いた途端、
聖が私の言葉を遮った。


私はもう一度聖を見る。





「黙れよ………


さみぃんだ………」






その言葉を聞き、
私は抵抗をやめた。


そして、異変に気づく。
< 287 / 395 >

この作品をシェア

pagetop