Happy days
「聖、なんか息が荒いよ……?」





私は体を反転させ、
聖の額に手を当てようとした。


しかし、聖が抱きしめているので
私は手を伸ばすことができなかった。






――し、仕方ない………






私は少し恥ずかしさを感じながら
額と額をくっつけた。






――熱い………






「聖、熱でもあるんじゃ………」






そこまで言ったところで
私を抱きしめていた聖の手が
するりと離れた。





そして…








バタッ………






「え………?」






スローモーションのようだった。



聖は私の横をゆっくりと…


そして、倒れていった………






「聖………?


ねぇ、聖………




聖ぃ−−−−−!!!!!」
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