Happy days
私は聖を抱き抱えるようにして
体を起こさせた。



手袋をとり、聖の額に手を当てる






――熱い………


やっぱり熱が………





「ハァ……ハァ………」





聖は苦しそうに息を荒げた。


とりあえず私は聖に肩を貸し、
部室に入ることにした。




幸い、マネージャーの私は鍵の番号を知っていたので、すぐに開けることができ、入るのに時間はかからなかった。







――何か寒さをしのげるものはないかな…?






そう思い、部室を見渡す………



しかし、野球部の部室に毛布や
布団があるはずもなく…





――どうしよう…


誰か、グランドコートでも
置いてくれてたらよかったのに…
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