Happy days
「べ、別にお礼なんて………」




―もとはといえばこんな寒い中で
何時間も待たせた私が悪いんだから………







「………ごめんね、聖」





そう言って私は聖の頬に手を当てた。

私の冷たい手と、聖の体温が
ちょうどいいくらいの熱をつくる………






「ばーか………


何でお前が謝るんだよ…」





「だって………」





「来てくれて、
すげぇ嬉しかった………


だから謝るな…」





「うん………」







聖はそこで眠りについた。

私はその間に家に電話し、
今日は帰れないことを伝え、
私も眠りについた。
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