Happy days
「ちょっ………」




「二人で一夜を過ごして………



何もないなんてつまらないよな?」





――!?





昨日の体調の悪さはどこにいったのか、というくらい黒い笑顔で聖は言った。


私はその笑顔に身の危険を感じ、
必死に聖から離れようとする。



だが、聖の力に私が敵うはずがなく、身動きがとれなかった。






「は、離してよッ!!」




「嫌だね」






聖は私をまっすぐに見つめながら
ニヤッと笑った。


そして、顔を徐々に近づけ………







「……………?」







キスされる………



そう思って、反射的に目を閉じたが、一向にその感覚はこない。



恐る恐る目を開けると………





その瞬間、ほっぺに優しい
キスの感触がした。
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