Happy days
「皐月………」






そうつぶやいた時、おれは自然と皐月を抱きしめていた。


皐月はビクッと体を震わす。






「ひ………聖?」





ドクンと心臓が脈打つ。


今ならすらっと言える気がした。


ちゃんと、はっきりと………



文化祭のとき以上に………






「俺………


お前のこと、好きだ」





「え………?」





「…大好きだ」





そうつぶやいて
より一層、強く抱きしめる。







ほんとに………



ほんとにこいつが愛しい………
< 296 / 395 >

この作品をシェア

pagetop