Happy days
おれが好きだとつぶやいてから
しばらく静寂が続いた。


そして、その静寂を破るかのように、皐月は振り返る。





「………私も好き」






俯きながらつぶやく姿が
とても愛らしい…


おれはそっと皐月の頬に手を置いた。






――やべえ………


かわいすぎ………







「顔上げろ」





おれがそう言うと、
皐月はゆっくりと顔を上げた。


やっぱり顔は赤い。





「皐月………」







そうつぶやいて、
俺は皐月の顔に近づく。







風邪なんて気にしない………






俺は優しく、皐月にキスした。
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