Happy days
「聖と………皐月ちゃん?


二人で何を…『わーわー!!』」





入ってきたのは啓太だった。


突然のことに皐月は飛び上がる。







――っ………


このアホ啓太………






「えっと………


こんな朝早くから二人で向かい合って寝てた………






まさか………?」





「いや、あの………」






皐月は動揺を隠せずに
苦笑いをする。


説明しようとしたが、
このまま見るのもなかなか
おもしろいかもしれないと思い、
黙って見ることにした。







「二人とも………






そんなに練習したかったの!?」







――………は?






「そりゃ、早く練習したい気持ちは分かるけど…


わざわざ部室に泊まるなんて…」






――………どんだけ天然なんだ。



ってか、馬鹿?






こんなやつに邪魔されたのか…



………むかつく。






おれはゆっくりと立ち上がり、
啓太に近づいた。


そして、耳元でささやく。





「後で覚悟しとけよ?」
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