Happy days

｢え………？


覚悟って…何を？｣




｢まあ、三途の川を泳がしてやるよ｣




｢えぇｯ！！？｣






俺は思いきり啓太を睨みつけ、
ニヤッと笑った。


後で必ずボコボコにする。




｢ぷっ………アハハ♪


啓太君、おもしろいや♪｣





心配していた誤解がうまれなかったことで安心したのか、皐月は腹を抱えて笑い出した。


そんな姿を見て俺も少し微笑む。






｢そ、そう…？


ちょっと照れるなぁ…｣




｢言っとくが、馬鹿にされてんだぞ？｣







しかし、俺のその言葉は
啓太の耳には入っていなかった。


皐月の言葉に舞い上がり、
すでに自分の世界に入り込んでいた。







――俺を無視………？


いい度胸してんな、こいつ………






｢そういえば、啓太君こそ
こんな朝早くからどうしたの？｣





ふと、皐月が問い掛けた。