Happy days
しばらくして、俺と皐月は部室から出た。



ちなみに啓太は読書に没頭………





外に出るなり、冷たい冬の気温が
押し寄せてきた。


ふと隣を見ると、微妙に皐月は
体を震わせている。






「寒いのか?」




「え、あ………ううん、平気♪」




「強がんじゃねぇよ」





そう言って俺は皐月をそっと
抱き寄せた。


皐月は抵抗することなく、
おれの胸にすっぽり埋まる。



そんな皐月を見ながら
俺はひそかに微笑んだ。













あらためて見てみると………




小さい………


あまりにもこいつの体は小さい…



この雪のように………



今にも溶けてしまいそうだ………



俺はそんな皐月を………





溶けてしまわないようにそっと…






温めた………
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