Happy days
「あっ、私ここだから………

じゃあね」



私は愛想0で手を振った。



すると…
聖はめんどくさそうに手を振り返し、帰っていった。



その後ろ姿を見ながら
私は深いため息をついた。









――ったく………
あいつといるとほんと疲れる……
今日はテレビ見たら早く寝ようっと………





そして、私は家に入ろうとした…









その時だった………












おかしなことに気付いてしまった









――あれ?
聖のやつ、来た道戻ってる……?







何で………?











まさかあいつ………













私の為に遠回りした………?








「ぷっ………アハハ♪」





私は自分の考えがおかしくて
ぷっとふきだした。








………なぁーんてね………
んなことあるわけないじゃん……




コンビニにでも行くんだよね…………









………多分………











私は何故かそのまま、聖の姿が
見えなくなるまで
そこに立っていた。
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