Happy days
「ん………」




しばらくして、やっと聖と私は離れた。


私の体はぼぅっと熱くなってて、
多分、顔も真っ赤なんだと思う。





「………んで、一つ聞きたいんだけど」




「な、何………?」




「あの、さっきのやつ。
俊ってやつは何なの?」




「え………?」





――しゅ、俊は………

元カレ…だよね………?



あ、でも俊と別れたわけじゃないし………





「………元カレ…かな?」




「何で疑問形なんだよ………」




「だ、だって!!
私、正式に別れようって言ってもないし、言われてもないし…

俊も認めてなかったみたいだし…」




私がそう言うと、聖は心底不機嫌そうにため息をついた。


そして、さっきとは違い、真剣な眼差しで私を見る。



「あいつにはちゃんと別れるって言え。


それと………蓮にも諦めろって言え、いいな?」




――………!?




「な、何で蓮君まで………?」




「クリスマス、蓮と何もなかったんだろうな?」




そう言って聖は私を睨んだ。
< 326 / 395 >

この作品をシェア

pagetop