Happy days
「うるせぇな………
これ以上騒ぐようなら無理矢理にでも黙らせるぞ?」




「………え?」




私の反応を見るなり、聖はニヤッと笑った。

まるでエサを見つけた肉食獣のようだった。


いや、それよりタチが悪いかも…





「………冗談だよ。

それより、これからどうすんだ?」




「え?
これから………って?」




「デート、このまま終わるつもりか?」





あ、そうだった………


私は今日、聖とデートだったんだ………





「………私、お腹空いた」



「は?
さっき飯食っただろ?」



「だ、だって…
食べる前に私………」




―店、出ちゃったんだよね………




「………ったく。

じゃあ、飯行くぞ」



「え………、あ、うん………!!」





私はそう言って立ち上がり、
先に立ち上がっていた聖を追っかけた。
< 328 / 395 >

この作品をシェア

pagetop