Happy days
「え………?

あ、あなたは…?」




戸惑いを隠しきれなかった。

聖の病室に知らない女の子がいるとゆう状況が私を混乱させた。




「あ、心配しないでください。

私はこの人の妹です」




そう言って女の子は聖を指差した。


そういえばさっき、さりげなくお兄ちゃんと口にしていたことを思い出す。




「い、妹さん…?」



「はい、妹の八神莢です」




そう言って莢ちゃんはぺこりと頭を下げた。


あらためて見てみると、どことなく聖に似ている気がする。




………ついでに言うと、美少女だった。




「あの…莢ちゃん。

聖は………」



「ああ、お兄ちゃんまだ寝てるんですよ。

多分、まだ麻酔がきいているんだと思います」




莢ちゃんはそう言って聖に視線を移した。


それにつられるようにして、私も聖に視線を移す。
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