Happy days
病室を出ると、目の前には聖のお父さんがいた。




「あ、あの………」



「ここじゃ誰かに聞かれます。

そうですね………
屋上にでも行きましょうか?」



「は、はいっ!!」





こうして、私は聖のお父さんについて行き、屋上へ向かった。






―――――――――――――――






屋上には案の定、誰もいなかった。



それにしても、他の人に聞かれたくない話って何だろうか?



私は少し不安になりながら口を開いた。





「それで………話ってゆうのは…………?」




私がそう尋ねると、聖のお父さんは振り返り、私をまっすぐに見ながら話を始めた。




「話………とゆうのは、馬鹿息子………


つまり、聖のことです」
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