Happy days
「今回、聖はあなたを庇って事故にあったそうですね?」




いきなりの言葉に、私はハッと息をのんだ。



忘れていたわけではない。


でも、私は聖のお父さんにちゃんとした謝罪をしていなかった。




「すみません…でした………」




深々と頭を下げ、心から謝る。



謝ってすむものでもないが、私にはこうするしかなかった。




そんな私を見てか、聖のお父さんは、ふぅ、と息をはいた。




「私はあなたを責めてるわけではないんですが?」



「いえ、でも………


………すみませんでした」




私は再び頭を下げた。
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