Happy days
「いくらなんでも言い過ぎだよ………」




私は少し泣きそうだった。



こんなに怖い聖は初めてだったからだ。




「……………」



「とりあえず落ち着いて、ね?」



「………っ」




聖はまだ納得していないのか、小さく舌打ちをしてから聖のお父さんを睨みつけた。



そこで、やっと聖のお父さんは言葉を返した。




「真弓のことは…俺が悪かった。

それは認めてやる」



「だったら………!」



「だから、俺はお前たちの交際に反対なんだ。

時には会社とかけがえのない人、その二つを選択しなきゃいけないときがある。

そのとき俺は………


………もちろんかけがえのない人を選んだ」




その言葉で、室内に一瞬の静寂がおとずれた。
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