Happy days
沈黙が長く続いた。



私はうつむき、聖のお父さんは背を向けたまま、外の景色に意識をうつしていた。




そして、聖は………



私の手をギュッと握った。




「何だよそれ………」




ぽつりと、ただ一言。



問いかけるわけでもなく、ただつぶやいた。




「皐月が母さんと同じことを言う………?





………だからどうした」




聖は強く、聖のお父さんの背中に向かって言った。



そして、聖のお父さんはゆっくりと振り向く。




「俺があんたの息子だから同じことをする………?


ふざけんな。


誰がそんな真似するか」
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