Happy days
聖のお父さんは、聖の言葉に少し驚いているようだった。



当然、私も驚いていた。




「皐月がもしそんなことを言ったとしても………


俺はこいつのそばから離れない。
絶対にな」




その言葉に、私は胸が高鳴った。



学校での一言が、一瞬脳裏に映った。




「………だが、会社はどうだ?」




片方が一方的に話すとゆう会話が続いていたが、ここで聖のお父さんが口を開いた。




「あのときの、真弓の言葉は確かに正しかった。

たしかに、俺がいなくては会社は成り立たなかった。


だから………俺は会社を選べた」



「………何度もくどいな。

俺はあんたとは違う。

会社と皐月、どちらも選ぶ」




この言葉に、私はキョトンとした。



いまいち意味が分からなかったのだ。
< 385 / 395 >

この作品をシェア

pagetop