Happy days
「両方だ………?



言っておくが、会社とゆうものはお前が考えているほど甘くない。

そんな、自分の力を過信した言動が通るようなものではないんだ」



「だったら!!!」




聖はバッと私を抱き寄せた。



わけが分からないまま、私は聖の胸にすっぽり埋まる。




「惚れた女も守れないで、社員全員を守れんのかよ!!?」




バクンと心臓が跳ねた。



聖に、好きだ、とは言われたことはあるが、こんな風に言われたのは初めてで、私は体の熱が急激に上がった気がした。




「俺は皐月を守る!!!

何があっても、絶対に!!!


皐月が無くなったらいやだって言うものは、みんな、まとめて守ってやる!!!」




抱きしめている聖の腕に力が入った。



少し苦しくなったが、嫌な気分ではなかった。
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