Happy days
〜蓮Side〜




「ハァ…ハァ…ハァ………

くそ………
完全に見失った………」




――にしても、まさか犬が飛び出してくるなんてね………

それに驚いて皐月ちゃん
どっか行っちゃうし………




僕は辺りを見渡した。
辺りは暗く、生い茂った木々が
あるだけだった。






「皐月ちゃんって
こういうのが苦手だってこと
忘れてた………

ちゃんと手ぐらい繋いどけばよかった………」





僕の心に後悔の気持ちが
押し寄せてきた。







――僕のせいだ………

早く見つけないと………






僕は木々の間を再び駆け抜けた。
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