Happy days
私は宿舎の部屋に入り、
ベッドに横になった。




「はあ………
疲れた………」




私がため息をつきながら
部屋を見渡すと、

冥がニヤニヤしながら
私を見ているのに気付いた。





「………何?」







「ふふ………



皐月………春だね♪」








「………は?」








――何言ってるんだこの子は…



そう思い、反論した。




「あのねぇ………


今、季節は夏なの。

分かる?」






私がそう言うと、冥は急に大笑いし始めた。






「ぷっ……何それ………?



それでもとぼけてるつもり?」






「…は?何を?」






私が首をかしげながら
冥に聞くと、またもや冥は
ニヤニヤし始めた。








「だって皐月、さっきから聖君と
目を合わせようと
しないんだもん♪





ずばり!!!


何かあったんでしょ?」





「!!!!!」







体の熱が上がっていくのが
よく分かった。

今、私の顔は真っ赤だろう………
< 80 / 395 >

この作品をシェア

pagetop