夜明けのこえ
そうして1年ばかりが過ぎた。


僕は言った通り、

ナオをことごとく奪っていった。



ワンサイド・ゲームな僕らの関係。



その優位さに時に恐怖を覚えた。



搾取されることしか望まなかったナオ。


彼女と向き合うには他に術がなくて。



触れ合っても…

縛っても…

××××を打ってさえ…



ナオは笑いも怒りもしなくって……



涙さえ見せてくれなかった。
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