甘い約束
ガチャ




「あれ?乃亜と神崎?」




出てきたのは大樹だった。




久々の私服姿。




鼻血がでないか心配だった。




「なんで休んでんの?」




「熱なんです。」




「馬鹿は風邪引かないっていうのにね。」




あたしのばかばかばかばか・・。




こんなこと言うつもり無かったのに・・。




「熱なんだ。大丈夫?」




あたしが言いたかった言葉を言ったのは綾だった。




「大丈夫。やっぱ神崎は乃亜と違うな。」




えっ・・大樹?




やっぱりってどういうこと?




この時、あたしは気づいてしまったんだ・・。




綾の顔が赤くなっていたことを。

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