【短】『夢幻華 番外編』偽りの恋人
あとがき
『夢幻華』の番外編、暁のちょっと荒んだ時代のお話でした。
暁が恋人をしょっちゅう変えていたのは本編でご存知の通りですね。
その頃の彼の苦しい胸の内を綴った作品です。
高校2年、大人の入り口に立つ17歳の暁にとって、中学1年生の杏はまだ幼く大切な存在であると同時に、徐々に大人びてゆく杏に心を掻き毟られる思いで悶え苦しんでいた時期でもあります。
ほぼ毎日顔を合わせ、無邪気に飛びついてくる杏。添い寝をしたり一緒にお風呂に入ろうとねだられたり…と、暁にとって理性との戦いの日々でした。アハハ地獄ですね~可哀想(←他人事)
杏の前で理性を保つには、いろんな意味で他に発散する場所が必要だったのかもしれません…が、だからと言って誰とでも付き合う不誠実な男はダメですよねぇ。
時間軸は『Love Step』と同じ頃になります。『Love Step Step4嫉妬の行方』辺りです。
余り明るい話ではないので、読後感がスッキリとはいかなかったと思います。
不快に感じられた方にはごめんなさい。次回は二人のラブラブいちゃいちゃのお話しをUPしますので許してね。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
また別の作品でお目にかかれましたら幸いです。
2009/2/28
朝美音柊花 拝