ちびねこ物語
再び、目を閉じようとした時、

茶パツの女の子が何かを歌っているのに

気がついた。



「・・らららっ・・らら らら・・
 
 コンビニでぇえ・・・

 人間とネコのエサ~・・・

 ・・・・ららん・・・ららら・・」  




次に目が覚めたのは、どこか建物の中だ

った。バッグの口ががばっと開くと、

天井の明かりが一斉に目に入ってきて、

眩しくって目を細めた。


奥の方から、

バタバタバタ・・・・

という足音がやってきて、バッグの中を

覗いたから、きょろきょろしている目と

目が合った。



「ほんとうにまだ、おちびちゃんねぇ。

 前の子のほうがハンサムだったわ。そ

 れに、こんなに汚くなかったし。」


足音の人は笑いながらそう言うと、ま

たバタバタと来た方向へ戻っていった。






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