ちびねこ物語
パパもママもいない日曜日。

茶パツが男と帰宅した。


「入って、入って」


茶パツは男の腕をぐいぐい引っ張る。

男は、玄関に靴を脱ぎ捨て、あたりをじ

ろじろ・・・見回した。

男の前にはうれしそうな茶パツ。

その茶パツの前を、いつものように歩く

僕。

歩くたびに、男の腰からぶら下がってい

るチェーンが、


ジャラジャラ・・・・

ジャラジャラッ・・・・

と鳴り響いた。



「何モノ?・・・・こいつ」



男が僕をチラリと見た。

「ちーび。 ほら、この前メールにも書

 いたでしょ。」

「・・・そうだったっけ?」


そんなことは関係ねぇ、そんな顔しなが

ら、男は鼻をふーんと鳴らした。


そいつか何を言おうが言おまいが、茶パ
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