帰り道・迷い道
今はちょうど梅雨に入ったばかりで、じめじめして気分まで下がってどうしようもない。

あたしは今年の11月で24歳。

二十歳を過ぎた頃から歳なんてどうでもよくなってたけど、それにしても最近時間が経つのが早過ぎる。

神様はどんだけあたしに歳をとらせたいのだろうか。

大学を卒業して1年ちょっと。

百貨店で洋服の販売員をしている。

CanCamとかによく載るお店で、もちろん私も毎日そんな格好をしてる。

普段はインポートもののデニムが好きでセレカジを気取って着ているが、これもまた似合う!と自分では思ってるf^_^;

販売員をしてるあたしも、実は理系の大学を出てて、亮ちゃんは私と同じ学科の2コ上の先輩だ。

私が入ったゼミの院生で、亮ちゃんからアドレスを聞いてくれて、告白もしてくれた。

大学時代は正直、モテた。笑

でも付き合ったのは亮ちゃんがはじめてだった。

彼氏を作らなかった理由は、多分彼氏に対する条件が多かったからかな。

しかもその条件が細か過ぎたみたい。別に理想の男性像があったわけでも、憧れの人がいたわけでもないのに。

自分でもずっと不思議だったけど

亮ちゃんはそんな条件飛び越えて、亮ちゃんを丸ごと好きになった。

どうやら私は、好きになった人イコール好きなタイプになるみたい。
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