【コラボ】答をください。
この時期になるといよいよ三年生は受験モード全開だった。
そんな雰囲気で先輩とは全然会えなくなる。
だから私は廊下で先輩とちょっとすれ違うだけでその日はラッキーな一日、みたいな安っぽい幸せを感じる日々を過ごしていた。
そして私は二度目の大決心をする。
先輩に―――告白しよう。
告白出来ないで先輩が卒業しちゃってもやもやするよりは、いっその事、告って降られてキッパリ諦めよう。
受験真っ只中のバレンタインデーとかなんかで言うよりは今のまだ少し余裕がある時期の方がいいしね。
だけど、直接言う勇気まではなかった。
家に帰ると携帯を手に取り、一文字一文字丁寧にメールを打つ。
内容はシンプル。
【好きです】
数十分悩んだ末、私は送信ボタンを押した。
数分後、先輩から返信が返ってくる。
【ごめんなさい。中一の時からずっと好きな人がいるから、だから滝ノ上さんとは付き合えないんだ。ごめんなさい】
すごく短く、それでもしっかりと気持ちが、謝罪の気持ちが篭った文。
(先輩、好きな人いたんだぁ…)
予想通り降られてしまった。理由にはちょっと驚いてるけど。
以外とあっさりだなぁと思う。
涙は出てこなかった。
そんな降られたくらいで出てくる女の子らしい涙なんて持ち合わせてない。
でもやっぱり―――心は泣いていたのかもしれないけど。
気持ちは思ったよりすっきりしなかった。
むしろ翳っていく。
「降られちゃったなぁ…」
ぽつりと確認するかのように呟いてから返信する。
【謝らないで下さい^^こちらこそいきなり変なこと言ってすみませんでした!!><】
あくまでも先輩には明るく返事をする。
これでもう悔いは無い、そう自分に言い聞かせながら。
そんな雰囲気で先輩とは全然会えなくなる。
だから私は廊下で先輩とちょっとすれ違うだけでその日はラッキーな一日、みたいな安っぽい幸せを感じる日々を過ごしていた。
そして私は二度目の大決心をする。
先輩に―――告白しよう。
告白出来ないで先輩が卒業しちゃってもやもやするよりは、いっその事、告って降られてキッパリ諦めよう。
受験真っ只中のバレンタインデーとかなんかで言うよりは今のまだ少し余裕がある時期の方がいいしね。
だけど、直接言う勇気まではなかった。
家に帰ると携帯を手に取り、一文字一文字丁寧にメールを打つ。
内容はシンプル。
【好きです】
数十分悩んだ末、私は送信ボタンを押した。
数分後、先輩から返信が返ってくる。
【ごめんなさい。中一の時からずっと好きな人がいるから、だから滝ノ上さんとは付き合えないんだ。ごめんなさい】
すごく短く、それでもしっかりと気持ちが、謝罪の気持ちが篭った文。
(先輩、好きな人いたんだぁ…)
予想通り降られてしまった。理由にはちょっと驚いてるけど。
以外とあっさりだなぁと思う。
涙は出てこなかった。
そんな降られたくらいで出てくる女の子らしい涙なんて持ち合わせてない。
でもやっぱり―――心は泣いていたのかもしれないけど。
気持ちは思ったよりすっきりしなかった。
むしろ翳っていく。
「降られちゃったなぁ…」
ぽつりと確認するかのように呟いてから返信する。
【謝らないで下さい^^こちらこそいきなり変なこと言ってすみませんでした!!><】
あくまでも先輩には明るく返事をする。
これでもう悔いは無い、そう自分に言い聞かせながら。