先生、ずっと愛してる。
私はただ…久しぶりに少しご飯が食べれたから、先生に『よく頑張ったな』って、頭を撫でて欲しかっただけ。




梨華が、私の作ったハンバーグ、おいしいって言ってくれたから、先生にも作ろうと思っただけ。




先生に抱きしめて欲しかっただけ。




普通にできそうな事が…できない。




夜、電話をしても、先生は出てくれなかった。




本当に…出張だよね?




ウソなんて…つかないよね?




ダメだよ…




信じられなくなったら、その時点で2人が終わる事は知ってる。




大丈夫!




私は、先生を信じてる。




朝になっても、電話はかかってこなかった。




その日は、何をしてたかなんて覚えていない。




ただ、四六時中、先生の事を考えていた事だけは確かだ。




先生から、電話がかかってきたのは、夜も更けった頃だった。




「もしもし…」




「昨日は、電話出れなくてゴメンな」




「ううん…いいよ。先生、忙しかったんでしょ?」




「うん、ちょっとな…」




夜に帰ってきても、会えるかどうか分からないって言ってた。




「先生…会いたい」




私…わがままかな?




でも、どうしても先生に会いたいよ。
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