先生、ずっと愛してる。
「おーおふたりお揃いで。ただでさえ暑いのに、ますます暑くなるよ」




何…?嫌み…?




本当に会いたくなかったのに…




中田先生と絡むと、先生と気まずくなるんだよね…




今だって、完全に気まずさがなくなったわけじゃない。




お互い気を使ってる。




「何だよ?何か用か?」




「お前じゃなくて、用があるのは彩音ちゃんの方」




そう言ったかと思ったら、私に向かって近づいてきた。




「何ですか?」




あきらかに、教師に対する態度じゃないけど…




この人の事…教師とは思えない。




「冷たいなぁ…昨日キスした仲じゃん。案外、嫌そうでもなかったしね」




何言ってるの?この人…




「私…唇、死ぬほど洗いましたから」




思い出したくもないのに…




何でまた思い出させるの?




「だったら、またキスしよっか?」




「はぁ!?」




マジで殴りたい…




何で、こんな人が教師やってんのか分からない…




「もう、いい加減にしろよ!!」




それまで黙って聞いていた先生も、我慢の限界だったみたい。




「今度、そんな事したらマジでぶん殴るからな」




「ふん。教師が天職ですみたいな顔してるお前に、そんな事できんのかよ?」
< 128 / 258 >

この作品をシェア

pagetop