先生、ずっと愛してる。
この2日間、電話もメールも我慢した。




今、私のために必死で頑張ってくれてるんだって思うと我慢できた。




そして…迎えた誕生日。




雲一つない晴れ渡った空。




こんなに幸せな気持ちで、迎えた誕生日は初めてだった。




親に祝ってもらった記憶なんて、もうない。




それぐらいの事だったんだろうね。




午前0時、きっかりに先生からメールが届いた。




『お誕生日おめでとう』




まだ会議中で、電話は出来ないからってメールをくれた。




こんな時間まで会議なんて…本当に教師って大変だなって思う。




それなのに、1番に届いた『おめでとう』のメール。




梨華よりも早かった。




その日は、携帯を握り締めて眠った。




先生と会うのは夜。




その前に、梨華と遊ぶ事になった。




「服、買わなきゃ…」




そう言って、梨華と入ったお店は高校生の私達にとっては、少し高い所だった。




「んー…どうしよう…」




「これなんか、かわいいよ」




梨華と2人、真剣に選んでるのには理由がある。




「すごい、いいホテルのレストラン予約したから」




そう電話が入ったのは朝。




先生が予約したホテルは、誰もが知ってる超有名な高級ホテル。




芸能人が毎日、何人も泊まりに来るような所。
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