先生、ずっと愛してる。
「ゴメン…やな事、思い出させて…」




「ううん。大丈夫」




最近、不思議と何とも思わない。




前は話すのも、あんなに嫌だったのに。




これも先生のおかげかな…?




「これ…」




そう言って、テーブルの上に置かれた小さな箱。




「プレゼント」




私…彼氏に誕生日プレゼントもらうの初めてなんだ。




彼氏って言っても、過去に1人としか付き合った事ないんだけど…




「開けてもいい?」




「もちろん」




開けてみると、キラキラに光るネックレスだった。




これって…本物のダイヤじゃない!?




小さいけど、絶対に本物。




高いよ!!絶対!!




「これ…本物だよね?」




「うん。安物で悪いんだけど…」




「ううん。うれしい…。もらってもいいの?」




「もちろん。後でつけてあげるよ。本当は指輪とかあげたかったんだけど、それは時期が来たらな」




私、この時、思ったんだ。




何があっても、きっと先生と一生を共にするだろうって。




会計をする時、入り口で待っててって言われた。




いくらだったんだろ…




知られないために、入り口で待っててって言った事が、マナーだって知ってる。




だから、聞いちゃ駄目な事ぐらい分かる。




ワイン1本、何万ってする所だから、かなりの金額だったと思う。
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