先生、ずっと愛してる。
クラス対抗リレーが始まるまで、時間を見つけては、バトンを渡す練習をした。




もちろん先生も一緒に…




「緊張してんの?」




最近、先生と話してないから別の意味で緊張しちゃって、バトンを持つ手が震えていた。




「ちょっと…」




「大丈夫だって!!アンカーは、この俺だから」




「そうそう。瀬名っち、社会科担当なのに超、足速いよね」




よかった。会話に入ってくれて…




たぶん、ドキドキしすぎて話しがもたなかったと思う。




「大丈夫だって。ちゃんと見てろよ。俺の走るとこ」




ニッコリ笑って…




その手が…




私の髪をクシャクシャにする。




大丈夫…泣かないよ。




「はい…」




そうしてるうちに、クラス対抗リレーが始まった。




一生懸命に、みんな応援してる。




私達のクラスは現在3位。




お願い!!頑張って!!




願いが通じたのか、1人抜いて、2位になった。




そして、トップの人がバトン渡しに失敗してるうちに追い抜き、ついにトップになった。




私の所まで、そのままトップでバトンが来た。




バトン渡し、練習しててよかったかも。




どのクラスも、結構バトン渡しで手こずってる。




先生と、みんなのために走ってるって思ったら、何か爽快だった。
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