先生、ずっと愛してる。
家に着いた。周りの家は電気がついてて明るいのに、私の家は真っ暗。




先生は私の家を見て驚いてる。そりぁ、誰だって驚くよね…。




父親が国会議員のせいか見栄っ張りで、どこの家よりも立派に建てたかったらしく3階建てで、お城みたいな家だから。




残された者は大変だよ。もちろん家政婦なんていないから、掃除に1時間以上はかかってしまう。




ほっとくわけにもいかないし…。だいたい3人暮らしだったのにあり得ない大きさだよ。



「何かあったら連絡して」




渡された紙には先生の携帯番号とアドレスが書いてあった。




いいの…かな?




「みんなには内緒だぞ」




それって…2人だけの秘密って事??




何だか顔がニヤけちゃう…




先生に私の携帯番号とアドレスを書いて渡した。まぁ、まず掛かってくる事はないと思うけど…。




先生にお礼を言って車を降りた。でもなかなか出発しない。




私が家に入るまで見ててくれた。




やっぱり…大人だよね。こういうトコ…。




リビングの電気をつけたとたん、携帯が鳴った。




まだ登録していない名前なしの番号…。
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