先生、ずっと愛してる。
体育祭の余韻が覚めた頃、もうすぐ修学旅行が近づいていた。




行き先は沖縄。それは、だいぶ前から変わっていない。




「部屋割りは、私が決めてもいいですか?」




「いいよー。賛成」




マジかい!!



だいたい、こういう時は、もめそうなもんだけどね。




でも、高校での最初で最後の修学旅行の企画に携われるのは、すごくうれしい。




絶対に、みんなの記憶に残るものにしたい!!




だいたいの友達構成は分かってるつもりだから、部屋割りはすごく簡単。




もちろん、私は梨華と一緒の部屋。




今から、すごく楽しみ!!




「半袖のTシャツは、絶対に忘れるなよ」




先生の言葉に、みんな驚いてる。




10月に行くのに沖縄は、まだ夏みたいな暑さらしい。




だから、長袖なんかとてもじゃないけど着ていられないらしい。




それに沖縄は、まだ 泳げるらしく、去年は水着を持って行った人もいたとか。




さすがに地元の人は泳がないみたいだけど。




水着かぁ…




先生の前で水着なんて…




無理だぁぁぁ!!!!!




「俺、上原と田上の水着姿見たいなぁ」




「えっ!!??」




私と梨華の声が重なる。




「変態ー!!」




「変態言うな!!瀬名っちだって見たいよな?上原と田上の水着姿」




どんな質問してんのぉ…




顔から火が出そうなくらい顔が熱い。




「いや…俺は担任だから…」




その答えも答えになってないし。




梨華ったら…みんなにバレないようにニヤけてるし。
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