先生、ずっと愛してる。
ホテルに着くと、すぐに温泉に入った。




「気持ちいい~」




「やっぱいいよね~温泉は」




自由行動の中での入浴時間だから、まだみんな部屋にいるみたい。




この時間はラッキーな事に空いていた。




「ちょっと彩音ー、また胸が大きくなってない?」




「えー!?そういう梨華こそ」




梨華は女の私から見てもすごくかわいいし、スタイルだって性格だって言う事なし。




「私は、いっつも揉まれてるから。彩音も瀬名っちに揉まれたら、また大っきくなるんじゃない?」




「いやぁ…」




プクプク…




恥ずかしい…




「今晩、部屋貸してあげるから頑張りな!」




「えぇ!?ここじゃ無理だよ。バレるって」




梨華ってば大胆。




絶対にバレるじゃん。




「大丈夫!見回りの時がチャンスだよ。私は違う部屋に行ってるから」




チャンスって…




そりゃあ、会いたいに決まってるけど…




「今は今しかないんだよ。楽しまなきゃ」




「うん…」




お風呂から上がったら、すぐご飯になった。




宴会場で、みんなで食べるご飯は、やっぱおいしい。




「なるべく残さずに食べろよ」




先生は絶対に出された物は残さない。




世界には食べられずに死んでいく人が、たくさんいる事を誰よりも知ってるから。




私も、そういう事を考えられる優しい人になりたいな。
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