先生、ずっと愛してる。
修学旅行2日目。




とうとう、水着を着る時が来た。




もう少し、ダイエットするんだった…




梨華と並んだら、比べられちゃうよぉ。




今日も暑いくらいに、いい天気。




よく考えたら冬なんだよね?




海だって、こんなに透き通って綺麗なのは見た事がない。




「彩音、泳ごう!!」




「うん!!」




あまりの楽しさに、みんなに注目を浴びてるなんて全然、知らなかった。




「あれ?瀬名っちじゃない?」




遠くで手招きをして、誰かを呼んでるんだとは分かるけど…




何て言ってるのか全然分からない。




「彩音、呼ばれてるんじゃない?」




「私??」




近くまで行ってみると、確かに『上原ー』って呼んでる。




でも




何か顔が怒ってるんですけど…?




「やっと来た…」




「えっ?何ですか?」




明らかに…怒ってるよね?




私は先生に水着を見せれて、うれしいんだけどな。




「ちょっと、こっち」




何か…すごいジロジロ見られてるんですけど…




私と先生が怪しく見えるのかな?




それとも…先生の顔が怖いから?




「先生??」




連れて行かれたのは、誰もいない更衣室。




着くまで、1度も私を見てくれなかった。
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