先生、ずっと愛してる。
それでも誰にも言わないのは何故?




バレた時は、絶対に噂が流れると思ったのに…




その日の見回りの時間。




今日も梨華は、私に気を使って、違う部屋に遊びに行った。




先生と過ごせるのは、すごく短い時間だけど、すごく幸せを感じる時間。




これからは、もっと長く一緒にいられるよね?




トントン。




「………!!」




私は先生だと思って、確認もしないで、ドアを開けてしまった。




「………中田先生…。何ですか?」




「ちょっと見回り」




そう言って、私とドアの間をすり抜け、部屋に入った。




「ちょっと!!担任が違うんですけど!!」




「さっき、田上が違うやつといたから、まさかと思って来てみたら、やっぱり1人だったな」




そう言いながら、ジワジワと私に近づいて来る。




「ここで、瀬名と逢い引きするつもり?」




「何言ってるんですか?」




「あんな水着姿、見せられたんじゃあ、男は誰だって獣になるよな…」




怖い…。この人怖い…。




先生!!!早く来て!!




助けて!!!!!!!!




「俺のものになれよ、彩音」




あまりの怖さに声も出せない。




「力ずくで抱いてもいいんだぜ」




私の体は行き場を失い、そのままベッドに倒れた。
< 193 / 258 >

この作品をシェア

pagetop