先生、ずっと愛してる。
クリスマス―昼編―
今日は、梨華と一緒に、クリスマスプレゼントを買いに行く事になった。




空は相変わらず、グレー一色。




この肌を突き刺す寒さといい、今にも雪が降りそう。




でも…神様、お願いします!!




雪は、クリスマスまで我慢して下さい!!




クリスマスに雪を降らせて下さい。




お願いします!!




クリスマスまで、もう1週間を切ってる。




街は、どこを見てもクリスマス一色だった。




「彩音は、もう決まった?」




梨華に問いかけられ…あの日の事を思い出す。




『俺…彩音の初めてが欲しい』




思い出しただけでも、耳まで熱いよ。




こんなんじゃあ…いざ初めてを捧げる時、私どうなっちゃうんだろう?




「あ~、何かやらしい事、考えてるな」




「いやぁ…///」




梨華には、もちろん全て、この前の夜の事を話した




上半身だけとはいえ、裸で抱き合っても手出さなかった先生に、かなり驚いてたけど。




1つ気になるお店を見つけて入る事にした。




そこは、主に男性物を中心に取り扱っている、オシャレなお店だった。




ブランド物もあれば、誰でも買えるような手頃な値段の物もあった。




「ん~迷うな…」




「ネクタイとかいいんじゃない?あんまり、ネクタイしない瀬名っちも彩音からもらった物なら毎日するかもよ」




「それいいかも」




……とは言ったものの…ネクタイって、いろいろありすぎて、どれにしていいのか正直分からない。




「!!!!!!」




ネクタイって…結構なお値段するのね…
< 203 / 258 >

この作品をシェア

pagetop