先生、ずっと愛してる。
試しに、奥の部屋にある押し入れを開けてみようと取っ手に手をかける。




「あっ!!止めた方が…」




先生の制止の言葉より先に扉が開いた。




ガラガラガッチャーン!!!




物凄い音が響く。




押し入れに詰め込まれた物が大量に落ちてきた。




間一髪、避けました。私。




「ははっ…やっぱ、彩音がいないとダメみたいだわ。俺」




そう言って、後ろから抱きしめられる。




「……一緒に暮らさない?」




あまりに突然すぎて一瞬、言葉を失った。




「どうしたの?突然…」




「ここんとこ、ずっと考えてたんだ。お互い1人だし、ゆくゆくは結婚するし」




同棲かぁ…。した事ないからなぁ…。




って当たり前だけど。




どうしていいのか分からない。




先生との未来が、こんなにはっきり決まっていくなんて幸せな事。




本当に幸せだよぉ…。




気がついたら、涙が溢れていた。




「どうした?」




先生はアタフタして、私の涙を拭ってる。




「だって…だって…」




泣きすぎて、言葉にならない。




「ゴメン。彩音の気持ちも考えないで、1人で勝手に突っ走って…」




「違う!!私、うれしくて…どうしていいのか…」




また先生が私を抱きしめる。




今度はギュッと力強く…。




「俺、絶対に彩音の事、幸せにするから。何があっても俺についてきてくれ」




「うん…」




「俺から離れんなよ」
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