先生、ずっと愛してる。
でも梨華や友達、クラスのみんなに救われた。




学校も1日も休まずに来た。




負けたくなかったから…。




結局、集金袋は先生の机の横の隙間に落ちていた。




先生は笑いながら私に謝った…。




その先生は今年、異動になった。恨んでるとかは思わない。




ただ…もう2度と会いたくない。




その子は泣きながら話してくれた。




クラスのあちこちからもすすり泣く声が聞こえる。




梨華も泣いていた…。



瀬名先生は『同じ教師なのに気付いてやれなくてゴメンな』って言ってくれた。




「だから、このクラスではいじめとか、そういうの…もう見たくない」




「大丈夫だよ。いじめとか俺が絶対、許さないから」




先生…。




「彩音ちゃん、私にできる事があったら何でも言って!」




「今度、彩音ちゃんちに遊びに行ってもいい?」




みんな…。




本当にありがとう…。



私は初めてみんなの前で泣いた。




どんなに辛くても泣かなかったのに…。




人ってあったかいね。



久しぶりに感じれた。



「いいクラスだね」




梨華の言葉に、私は大きく頷いた。
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