先生、ずっと愛してる。

我慢の日々

中田先生がいなくなってから、平和な日々が訪れた。




でも……




先生とは会えない日々が続いていた。




卒業に向けて、いろいろと準備が忙しいのと、慎重になってるから。




学校では会えるんだけどね。




もう、どれぐらい抱きしめてもらってないんだろ…




先生の温もりも忘れかけてる。




『会いたい』って言っても先生を困らせるだけだから…我慢するしかない。




卒業までは…




「彩音、三者面談の順番、何番だった？」




「最後…」




今日は三者面談。って言っても私の場合は二者面談だけど。




「それって…彩音とゆっくり話したいからじゃない？」




「でも…進路の話ししかしないと思う」




学校でも、かなり慎重になった。




もう…社会科準備室で、こっそり抱きしめてもくれない…




卒業まで…我慢できるのかな…？




「彩音…我慢ばっかりしないで、ちゃんと自分の気持ち伝えなきゃダメだよ。そういう勇気も大事だと思う」




「梨華…。ありがとう。伝えてみる」




「何かあっても瀬名っちも私もいるから大丈夫！」




私って…本当にいい親友持ったよね。




絶対に、梨華と一緒に卒業したい！！




この寂しさ、乗り越えてみせる！！