先生、ずっと愛してる。
また明日も、みんなとこの教室にいて…




ワイワイやって…




先生が出席とって…




もう……ないの?




最後に思えなくて…




楽しかったから。




「上原、頑張れ」




「ぐす…ぐす…」




泣きながら、先生を見ると…ぼやけてるけど微笑んでくれてるのが分かる。




「起立…礼…」




「ありがとうございました!!」




クラスに響き渡る程の挨拶。




先生に花束が渡された。




「お前ら…また泣かせる気か」




先生に内緒のサプライズ。




まぁ、高校生の私達では、これが精一杯。




でも愛情はこもってるよ。




「あっ、先生。結婚式には呼んでよね」




「あぁ」




「全員、呼んでよね」




「あぁ」




「彩音ちゃんの事、幸せにしてよね」




「あぁ…」




ん?えっ!!今、何て?




「「えっ…何で知って…」」




あまりにも、重なる声に…




「さっすが。息ぴったり!!」




そんな事より……




何で、みんな知ってるのぉ!!!!!!!!




「私達をなめないでよね。とっくに気づいてたんだから」




マジ……で!?




「瀬名っち、彩音ちゃん、おめでとう」




「あっ…ありがとう」




いやぁ…まさか、みんなに祝福されるなんて…




夢にも思わなかった。
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